「8トンを超える大型トラックについて、国土交通省が左折時の巻き込み警報装置の搭載を義務づけることを決めた。」との新聞報道がありました(朝日新聞)。
左折時の自転車巻き込み死亡事故の9割を8トン超の大型トラックが起こしていたことが分かったためです。
自転車の左折巻き込み事故を予防するための側方衝突警報装置の国際基準が新たに策定される予定であり、その基準を導入することにしたとのことです。
巻き込み警報装置とは
左側方の自転車を検知し、左折時の衝突の可能性がある場合に視覚及び音により運転手に警報し、左折巻き込み事故を予防するための装置です。
自動車対自転車の事故においては、巻き込み事故が多く、当該装置の普及により左折巻き込み事故の削減が期待されている。
側方衝突警報装置の概要
1.車体左側に設置のレーダー等で走行中の自転車を検知
接近してくる
自転車を認識
2.ドライバーに警報
(『側方衝突警報装置の国際基準(国土交通省資料)』より)
側方衝突警報装置の国際基準の概要
対象となる車両
- 車両総重量8トン超の貨物自動車
主な要件
- 時速30km/h以下で走行中、左側方を走行中の自転車を検知できること。
- 検知範囲は自動車の左側面0.9m~4.25mの範囲。
- 前輪タイヤ付近においては、0.25m~0.9mの範囲においても検知しなければならない。
- 運転者が左折しようとした際に自転車と衝突する可能性がある場合に警報しなければならない。
- 警報は視覚及び音による警報とする。
(『側方衝突警報装置の国際基準(国土交通省資料)』より)