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一般貨物運送業の車庫の新設・移転手続きについて

一般貨物運送事業者が車庫を新設または移転しようとするときの手続について説明しています。

一般貨物運送業の車庫を新設・移転するには認可が必要

一般貨物運送事業者が車庫を新設または移転しようとするときは、国土交通大臣の認可を受けなければなりません。

認可の申請は、新設または移転しようとする車庫が所属する営業所の所在地を管轄する運輸支局に事業計画変更認可申請書を提出することにより行ないます。

認可の要件は、一般貨物運送事業の許可申請の場合と同じです。

一般貨物自動車運送事業の車庫の新設・移転の認可申請手続の流れ

一般貨物自動車運送事業の車庫の新設・移転の認可申請手続の流れは、概ね以下のようになります。

事業計画変更認可申請書の作成
  • 申請書は運輸局のホームページからダウンロードできます。
認可申請
営業所の管轄運輸支局の貨物担当窓口に申請します。
書面審査
認可
  • 認可されてはじめて車庫として使用できるようになります。
  • 車庫の移転の場合は、移転前の車庫は事業用としては使えなくなります。
  • 申請から認可がおりるまで(標準処理期間)は1~2カ月かかります(申請書の補正期間は除きます)。

車庫の要件

車庫の要件は次の通りです。

  • 原則として営業所に併設していること。
    併設できない場合は、以下の距離以内ならOKです。

    • 営業所を東京都特別区、神奈川県横浜市及び川崎市に設置する場合:20km
    • 営業所を上記以外の地域に設置する場合:10km
  • 車両と車庫の境界及び車両相互間の間隔が50センチメートル以上確保され、かつ、計画する事業用自動車のすべてを収容できるものであること。
  • 他の用途に使用される部分と明確に区画されていること。
  • 使用権原を有することの裏付けがあること。
    自己所有の場合は、登記簿謄本等の写しを添付します。借入れの場合は、1年以上に渡って使用できることが必要です。契約期間が1年以上の賃貸借契約書の写しを添付することとされています。契約期間が1年未満の場合は、自動更新であればOKです。
  • 農地法、都市計画法等関係法令に抵触していないこと。
  • 事業用自動車が車庫への出入りに支障がなく、前面道路との関係において車両制限令に抵触していないこと。
    前面道路が私道の場合は、当該私道の通行に係る使用権原を有する者の承認があり、かつ、事業用自動車が当該私道に接続する公道との関係において車両制限令に抵触していないこと。

車庫の新設または移転の認可申請に必要な書類

以下は、関東運輸局管内での車庫の新設または移転の認可申請に必要な書類です。

他の運輸局管内では異なることがあります。管轄の運輸支局でご確認ください。

    • ⼀般貨物⾃動⾞運送事業の事業計画変更認可申請書
    • 事業用自動車の運行管理体制を記載した書面(営業所に併設しない車庫の新設の場合)
    • 事業の用に供する施設の使用権原を証する書面
      ※自己所有の場合は不動産登記簿謄本等
      ※借り入れの場合は賃貸借契約書の写し等
    • 都市計画法等関係法令に抵触しない旨の宣誓書
    • 営業所・車庫・休憩睡眠施設の案内図、見取図、平面(求積)図
    • 法令遵守(行政処分を受けたことがない旨)の宣誓書
      ※車庫の新設、位置変更(収容能力の拡大を伴うものに限ります)の場合
  • 道路幅員証明書等

車庫の新設または移転に役立つ書式集の紹介

一般貨物運送業の日常業務に役立つ書式集

一般貨物運送業の日常業務に役立つ書式集をご紹介します。あなたの運送業の経営にお役立ていただければ幸いです。

『貨物自動車運送事業書式全書』

トラック運送業の許認可、運営に関する手続きと書式約200点を収録。
書式に記載すべき事項、添付書類の作成方法、イレギュラーなケースに対応するための参考書式例も示しながら、スムーズに手続きを進めるためのノウハウ(例えば、全国のローカルルールなど)を随所に盛り込んで解説している。
改訂版となる本書は、2019年11月施行の改正貨物自動車運送事業法、2021年1月からの押印廃止に対応した内容となっている。
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『貨物自動車運送事業書式全書』の内容

第1編 一般貨物自動車運送事業の許認可・運営に関する書式

 第1章 一般貨物自動車運送事業の概要
 第2章 新規許可申請の手続きと書式
 新規許可申請、運行・整備管理選任届、運輸開始前確認報告、連絡書の発行、車検証の書換え・ナンバー変更、運輸開始届、運賃料金設定(変更)届、新規許可の追加申請、運輸開始前の変更届
 第3章 許可取得後に行う各種変更・定例事務と書式
 主たる事務所の変更、役員の変更、氏名、名称または住所の変更、車両に関する変更(増車、減車)、認可となる増車申請、営業所の新設・移転・増設認可、トレーラーハウス営業所新設認可、営業所の廃止、車庫の新設・移転・増設・減少、利用運送に関する変更、許可条件の変更、事業用自動車の種別変更、約款の変更、事業報告、事業実績報告、定期点検記録簿、監査・行政処分への対応、事故発生時の対応、譲渡譲受、合併、分割、相続 

第2編 第一種貨物利用運送事業の許認可

 第1章 第一種貨物利用運送事業の概要
 第2章 第一種貨物利用運送事業の登録申請手続
 第3章 各種変更手続に関する書式
 第4章 事業承継に関する書式

第3編 貨物軽自動車運送事業の届出

 第1章 貨物軽自動車運送事業の概要
 第2章 貨物軽自動車運送事業の経営届出手続き
 第3章 各種変更手続に関する書式

第4編 運送契約

第5編 ドライバーの労務管理

 第1章 毎日の運行管理に関する書式
 第2章 ドライバーの採用・入社後教育に関する書式
 第3章 ドライバーの健康・安全管理、教育に関する書式
 第4章 ドライバーの労働時間管理に関する書式

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運送業の経営に役立つ書籍の紹介

運送業の経営に役立つ書籍をご紹介します。あなたの経営にお役立ていただければ幸いです。

3,000社超のコンサル経験を持つ小山雅敬の運送業経営相談室

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経営戦略、財務、組織、労務、事業承継など、運送業に関する多くの相談に詳しく丁寧にQ&A形式で解説した一冊です。

著者: 小山 雅敬
出版社: 日本法令
発売日: 2015/6/30

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3,000社超のコンサル経験を持つ 小山雅敬の運送業経営相談室Part2

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人材確保・定着、社員のやる気アップ、経営戦略、労務トラブル、事故防止、生産性向上、働き方改革、事業承継…
運送業経営者が抱える悩みに答え続けて30年超!
運送業のコンサル先3,000社超の著者がQ&Aでやさしく解説!

著者: 小山 雅敬
出版社 ‏ : ‎ 日本法令 (2022/5/21)
発売日 ‏ : ‎ 2022/5/21

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貨物自動車運送事業書式全書

貨物自動車運送事業書式全書

トラック運送業の許認可、運営に関する手続きと書式約200点を収録。
書式に記載すべき事項、添付書類の作成方法、イレギュラーなケースに対応するための参考書式例も示しながら、スムーズに手続きを進めるためのノウハウ(例えば、全国のローカルルールなど)を随所に盛り込んで解説している。
改訂版となる本書は、2019年11月施行の改正貨物自動車運送事業法、2021年1月からの押印廃止に対応した内容となっている。
トラック運送業の書類作成と申請実務の決定版といえる1冊。

著者:鈴木隆広、先山真吾
出版社:日本法令
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―売上・利益を維持し、ドライバーを定着させる― 中小企業のためのトラック運送業の時間外労働削減の実務 補訂版

25年のトラック運送業勤務経験がある社労士のノウハウ満載の時間外労働削減のための実践的実務解説書!

トラック運送事業の時間外労働削減のために、法規制と罰則を整理した上で労働時間短縮策を解説。また、斯界でよくある質問・相談とそれに対する回答や著者が携わった労働時間短縮等の事例等につき実際の長距離輸送の時間カウントも交えて解説した前書の補訂版。

著者:石原 清美
出版社:第一法規株式会社
発売日:2023/6/5

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マンガでよむ 荷主に指名される新トラック運送経営のヒント

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荷主に指名される運送会社になるために必要な4つテーマ、「監査対策」「ドライバーの教育と管理について」「会社組織の運営にまつわる諸問題」「二代目社長さんが事業継承の際に抱える悩み」をマンガとコラムで綴った一冊です。

著者: 和田康宏
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「ココだけは押さえて!」といった最低限かつ絶対に取り組むべき安全管理、すなわち「危機管理」を実施してもらうためにわかりやすくマンガとコラムで綴った一冊です。

著者: 和田康宏
出版社: パレード
発売日: 2015/3/6

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