トラック運転者の睡眠時無呼吸症候群に注意しましょう
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に舌が喉の奥に沈下することにより気道(空気の通り道)が塞がれ、そのため、大きないびきをかき、睡眠中に呼吸が止まったり、止まりかけたりする状態が断続的に繰り返される病気です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因となり、漫然運転や居眠り運転による事故等が発生しやすくなると言われています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、本人が気づいていないことが多いので、安全運転上の対策として、早期発見・早期治療の取り組みが重要です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)による事故
これまでの多くの研究によれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)は運転能力を低下させることが明らかにされています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)による居眠り運転で発生する事故は、次のような状況で特に多いと言われています。
- ひとりで運転中
- 高速道路や郊外の直線道路を走行中
- 渋滞で低速走行中
重度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者は、短期間に複数回の事故を引き起こすことが多いと言われています。
欧米でのいくつかの報告をまとめた調査結果によれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の事故率は、健康な人の事故率に比べ、平均で約3倍という高い値が示されています。
スクリーニング検査で睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見を
スクリーニング検査とは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見を目的として、確定診断のための精密検査が必要かどうかを判断するための簡易な検査です。
スクリーニング検査で睡眠時無呼吸症候群(SAS)の確定診断のための精密検査が必要と判断された場合には、専門機関による睡眠時無呼吸症候群(SAS)の確定診断を受けます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された場合には、適切な治療を受けることが必要です。
トラック協会の睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査助成金
トラック協会では睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査に対して助成を行なっています。
トラック協会の「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」スクリーニング検査助成金」についてはこちらをご覧ください。