このページでは、トラック運送事業におけるグリーン経営認証について解説しています。
グリーン経営認証を取得していることは、Gマークの認定を受けるための評価項目のひとつです。
グリーン経営とは
グリーン経営とは、「環境負荷の少ない経営」のことです。企業の社会的責任として、環境問題にも積極的に取り組んでいくことが求められています。
グリーン経営は、ISO14001認証の取得が難しい中小規模の事業者でも環境改善に向けた取組みの目標設定とその評価が容易になり、自主的で継続的な環境保全活動を行うことができます。
※ISO14001:環境マネジメントシステムに関する国際規格。認証費用は、審査登録機関への申請費用やコンサルタント費用等の直接費用だけでも、およそ300万円程度必要です。
グリーン経営認証とは
グリーン経営認証は、「公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団」(略称交通エコモ財団)が認証機関となり、グリーン経営推進マニュアルに基づいて一定のレベル以上の取組みを行っている事業者に対して、審査の上認証・登録を行なっています。
トラック運送会社がグリーン経営をするメリット
トラック運送会社がグリーン経営をするメリットとしては、次の4点があります。
- 経費を削減できる
- トラック協会の助成制度を受けることができる
- 銀行から低利で融資を受けることができる
- Gマーク認証申請で加点される
1.経費を削減できる
交通エコモ財団の資料によると、グリーン経営認証取得による効果として次のことが挙げられています。
- 燃費の向上
取得2年後の平均燃費が3.3%改善 - 交通事故件数の減少
認証取得後1年目の前年比で24.8%減少 - 車両故障件数
認証取得後1年目の前年比で18.5%減少
これらの結果として、経費を削減することができます。
2.トラック協会の助成制度を受けることができる
一部の都道府県トラック協会では、グリーン経営認証に対する助成制度を設けています。
助成制度がある自治体もあります。
グリーン経営認証に対する助成制度についてはこちらをご覧ください。
3.銀行から低利で融資を受けることができる
一部の銀行では、グリーン経営認証取得事業者に対して優遇措置を設けています。
保険料の割引を行なっている保険会社もあります。
4.Gマーク認証申請で加点される
Gマーク認証申請の評価項目「Ⅲ.安全性に対する取組の積極性」の項目のひとつに「グリーン経営認証やISO(9000 シリーズ又は14000 シリーズ)等を取得している」ことがあります。
グリーン経営認証を受けていると、1点加点されます。
グリーン経営認証を受けるには
グリーン経営認証を受けるには、交通エコモ財団に認証の申請をします。
申請をすると、交通エコモ財団による審査が行なわれ、認証基準をすべて満たしている場合に認証されます。